タイでSEO対策する上で絶対に導入しておきたいahrefsとは?最強のSEOツールについて
タイのデジタルマーケティングにおいて、競合他社を圧倒し、確実な成果を出すためには、主観や勘に頼らないデータに基づいた戦略が不可欠です。
そのための最強の武器となるのが「ahrefs(エイチレフス)」です。
本記事では、特にタイの市場特性にフォーカスし、ahrefsをどのように活用してSEOの勝率を高めるべきかを詳しく解説します。
ahrefsとは?(まずは結論)
ahrefsは、世界中の膨大なウェブサイトのデータを収集し、分析することができるオールインワンのSEOツールです。自社サイトの状態を確認するだけでなく、競合サイトがどのようなキーワードで集客し、どのような評価を受けているかを詳細に可視化できるのが最大の特徴です。
一言でいうと「競合分析・キーワード調査・被リンク分析が全部できるSEOツール」
このツールを導入することで、検索結果で上位を独占しているサイトの「裏側」を手に取るように把握できます。自社サイトがなぜ負けているのか、あるいはどの領域を攻めれば勝てるのかといった判断を、具体的な数値に基づいて行えるようになります。思いつきの施策ではなく、確実に勝てる根拠を持って戦略を立てることができるようになります。
GSC(サーチコンソール)やGA4との違い
Googleサーチコンソール(GSC)が「自社サイトの検索結果データ」を、Googleアナリティクス(GA4)が「サイト内でのユーザー行動」を分析するためのものであるのに対し、ahrefsは「自社を含む市場全体と競合」のデータを分析するために使用します。自社の内部データだけでは見えてこない、市場の隙間や競合の弱点を見つけ出し、攻めるべき場所を決定するための「外部インテリジェンス」としての役割を果たします。
ちなみに、ahrefsは単体で使うよりも「どの施策の意思決定に使うか」を決めておく方が成果が出ます。全体の流れは タイSEOの施策チェックリスト にまとめています。
なぜタイSEOでahrefsが“絶対に効く”のか
タイのSEO市場は、多言語環境や独特の検索習慣があるため、日本と同じ感覚で対策をしてもなかなか成果が出ません。ahrefsは、そのようなタイ特有の課題を解決する力を持っています。
タイ語SEOは「キーワードの見つけ方」で勝負が決まる
タイ語のSEOを日本語の発想で進めてしまうと、実際の検索意図と大きくズレてしまうことが多々あります。ahrefsを活用すれば、タイの市場で実際にどれだけの検索ボリュームがあるのか、競合性はどの程度なのかを正確に読み取ることができます。これにより、現地のユーザーが本当に使っている言葉をターゲットにした、精度の高いキーワード選定が可能になります。
競合が強い領域ほど“真似すべき型”がある
不動産、クリニック、観光業など、タイで競争が激しい業界には、共通して評価されている「コンテンツの型」が存在します。ahrefsを使えば、上位サイトがどのようなページ構成で、どの程度のボリュームの記事を書き、どのようなキーワードを散りばめているのかを一瞬で抽出できます。成功しているサイトの共通項を分析し、自社の施策に取り入れることが、上位表示への最短距離となります。
被リンク文化の違いを理解できる
タイのSEOでは、英語圏のメディアや現地のローカルメディア、ポータルサイトからの被リンクが、ドメインの信頼性を高める上で非常に重要な役割を果たします。ahrefsの被リンク分析機能を使うことで、競合が「どこから評価されているのか」を特定できます。これにより、無闇にリンクを探すのではなく、効果の高いリンク元を絞り込んで獲得に動くことができます。
ahrefsでできること(SEOの主要機能まとめ)
ahrefsには多種多様な機能が備わっていますが、タイでの実務において中心となるのは以下の機能です。
①キーワード調査(Keyword Explorer)
特定のキーワードがタイ国内で月に何回検索されているか(ボリューム)や、上位表示の難易度(KD)を調べることができます。また、クリック期待値や、関連する質問、同義語などのバリエーションも豊富に提示されます。タイ語と英語が混在するキーワードの発掘にも非常に強い力を発揮します。
②競合分析(Site Explorer)
競合サイトのURLを入力するだけで、そのサイトが獲得している流入キーワードや、最もアクセスを集めている上位ページ、最近伸びているページなどを丸裸にできます。競合サイトの集客の柱がどこにあるのかを瞬時に把握できる強力な機能です。
③被リンク分析(Backlink / Referring Domains)
どのようなウェブサイトからリンクを貼られているかを確認できます。自社と競合のリンク元を比較し、競合にあって自社にないリンク(リンクギャップ)を見つけ出すことで、ドメインパワーを強化するための戦略を立てられます。
④コンテンツ調査(Top Pages / Content Gap)
競合他社が上位表示できているのに、自社がまだ対策できていないキーワードを一括で抽出できます。これにより、次にどのような記事を書くべきかというネタ不足に悩むことがなくなり、データに基づいたコンテンツ制作が進められます。
⑤技術改善(Site Audit)
サイト内の技術的なエラーを自動的に検出します。タイのSEOで多い「多言語サイトの構造崩れ」や、重複コンテンツ、内部リンクの不足、リダイレクトの問題などを洗い出し、サイトの健全性を保つことができます。
⑥順位計測(Rank Tracker)
タイ国内のデスクトップおよびモバイル検索において、自社の順位を追跡します。コアアップデート後の順位変動も把握しやすく、施策の効果測定を正確に行えます。
タイSEOで成果が出るahrefsの使い方(実務フロー)
導入後、具体的にどのように活用して成果に繋げるべきか、実務の流れを解説します。
ステップ1:タイ市場の“勝てる領域”を見つける(KW選定)
まずは、タイ語と英語のどちらをメインに狙うかを整理し、キーワードの難易度(KD)を確認します。いきなりビッグワードを狙うのではなく、ミドルからロングテールのキーワードで勝ち筋を作ります。例えば「バンコク+サービス名」や、価格を意味する「ราคา(ラカ)」を含んだキーワード、また「BTSの駅名+近く」といったローカル性の高い検索語、そして比較や口コミなどの意図を持つキーワードから攻めるのが鉄則です。
ステップ2:競合の“稼ぎ頭ページ”を抜く(Top Pages)
競合サイトの「Top Pages」を確認し、どのページが最も集客に貢献しているかを分析します。そのページの構成、内部リンクの張り方、情報の網羅性をチェックし、それらを上回る質の高いページを作成するための材料を揃えます。
ステップ3:Content Gapで「自社に足りない記事」を一括抽出
自社と競合数社を比較し、自社に足りないコンテンツを特定します。競合が共通して対策しているにもかかわらず自社が持っていないキーワードは、その業界で必須の情報である可能性が高いため、優先的に作成すべきです。
ステップ4:被リンクを“狙って増やす”(Link Gap)
競合がリンクを獲得しているローカルメディアや業界ポータル、イベントサイトなどを特定します。タイ国内で現実的に提携やリンクの依頼ができそうな候補先をリストアップし、戦略的に外部リンクを増やしていきます。
ステップ5:伸びたページを横展開する(勝ちパターン量産)
自社の「Top Pages」で成果が出始めたページがあれば、その構造をテンプレート化します。例えばバンコクのエリア別で成功したのであれば、プロンポン、アソーク、トンローといった別のエリアにも同様の構成で横展開することで、効率的に流入を最大化できます。
タイSEO担当者がまず見るべき指標(初心者向け)
使い始めのうちは、多くのデータに惑わされないよう、以下の5項目を重点的に確認してください。
検索ボリューム、キーワードの難易度(KD)、SERP分析による上位ページの質、推定トラフィック、そして参照ドメイン数です。タイ市場においては、検索ボリュームが小さくてもコンバージョン率が非常に高いキーワードが数多く存在します。特にB2B事業や日本人駐在員向け、地域密着型のビジネスでは、アクセス数以上に「問い合わせ率」を意識した分析が重要となります。
ahrefs導入で失敗しやすいポイント(NG例)
高機能なツールゆえに、活用方法を間違えるとコストが無駄になってしまいます。
まず、ツールを導入してデータを眺めるだけで満足してしまうのが最大の失敗です。データはあくまでアクションの根拠であり、それを記事制作や修正に繋げなければ意味がありません。また、検索ボリュームの大きさだけに目を奪われ、ドメインパワーが圧倒的なサイトが占拠しているビッグワードに闇雲に突っ込むのも危険です。さらに、タイ語を機械翻訳だけで判断せず、ahrefsで「実際に現地で検索されている形」を丁寧に拾い上げることが、意図しないズレを防ぐポイントです。
ahrefsは高い?費用対効果の考え方(タイ運用目線)
ahrefsの利用料金は決して安くはありませんが、その価値は運用の目的によって決まります。
継続的にSEO記事を量産し、競合がひしめく中で多言語展開を目指す企業にとっては、調査時間の短縮と確実なキーワード選定により、十分に元が取れる投資となります。一方で、月に一度しか更新しない場合や、SEOよりも広告をメインにする場合は、オーバースペックになる可能性があります。まずは戦略設計のために「1ヶ月だけ集中して導入」し、記事ネタやリンク戦略を一気に固めてしまうという使い方も、非常に高い費用対効果を発揮します。
よくある質問(FAQ)
Q:タイ語ができなくても使える?
ツールの操作自体は英語や日本語で可能です。タイ語のキーワード分析については、翻訳ツールを併用しながらahrefsが示す数値(ボリュームやKD)を見ることで、言語の壁を越えた戦略立案が可能です。
Q:GSCとどっちが重要?
どちらも重要ですが、役割が異なります。GSCは「答え合わせ」のツールであり、ahrefsは「予習と戦略」のためのツールです。競合に勝ちたいのであれば、ahrefsのデータは欠かせません。
Q:競合がいない業界でも必要?
競合が少ない場合こそ、ahrefsで市場の潜在的な検索意図を掘り起こすことで、先行者利益を独占できるチャンスが広がります。
Q:被リンクは増やすべき?危険じゃない?
ahrefsで競合のリンク元を調べ、信頼性の高いドメインから自然な形でリンクを得ることは安全かつ非常に効果的です。スパム的なリンクではなく、適切な提携や露出を狙うためのリスト作りに活用してください。
Q:Rank Trackerは必要?
タイのように位置情報で順位が変わりやすい環境では、クラウド上で客観的な順位を追跡してくれるRank Trackerは、施策の成否を正しく評価するために非常に役立ちます。
まとめ
ahrefsは、市場調査、競合分析、キーワード選定、リンク戦略を網羅する、タイSEOを成功させるための必須ツールです。多言語が混在し、ローカル要素が強いタイ市場では、調査の深さがそのまま成果の差となって現れます。
まずは自社と競合の現在地を把握し、キーワード選定からコンテンツの隙間を埋める作業、そしてリンク戦略の構築へとステップを進めてください。データの裏付けがある施策を積み重ねることで、タイ国内での検索順位とビジネスの成果は確実に向上していくはずです。

